東北の地元紙の反応。
http://www.kahoku.co.jp/news/2004/11/20041102t14049.htm企業体力に信任 楽天、長期経営で軍配
県営宮城球場(仙台市宮城野区)を本拠地に、楽天(三木谷浩史社長)とライブドア(堀江貴文社長)が競ったプロ野球新規参入審査は2日、楽天に軍配が上がった。2社が示した球場改修や球団編成に決定的差異はなかったが、長期的経営を実現する企業体力で楽天が優位と判断された。日本プロ野球組織(NPB)の審査小委員会(委員長=豊蔵一セ・リーグ会長)は「経営の継続性」「専用球場の施設能力」「選手、コーチ陣の確保」など6項目を基準に、2社に対し公開ヒアリングを2度実施した。
焦点の球場改修には楽天が約30億円、ライブドアは20億―30億円をそれぞれ投じ、来季の開幕に間に合わせる計画を表明した。監督やゼネラルマネジャー(GM)の起用もともに順調に進んだ。審査の岐路は「公共財としてふさわしいか」「経営の安定性」などの基準だった。成人向けアダルトサイトへの対応を取り上げたヒアリングでは、「完全排除は難しい」と弁明したライブドアに質問が集中。ここでは明らかな差が出た。
楽天の周到な準備も委員に好感を与えたようだ。球団会社の「経営諮問委員会」には著名財界人が名を連ねた。三木谷社長の人脈をアピールし、ライブドアとは対照的な企業像を演出する戦略とも読めた。経営難を想定した場合の財務内容審査でも各球団の信頼を得たようで、関係者には一貫して楽天優位の観測が広がっていた。
2社の優劣はファン注視の球団像ではなく、経営の安定度で決まった感が強い。興行面が考慮された結果だが、ファンにとってはいまひとつ、分かりにくい結末だったかもしれない。(以下略)2004/11/2付け河北新報ニュース