月でうさぎがヒトリゴト。

たぶん大体食べものの記録。

はたらくおとこ。


#以下、ネタバレは極力少なくしていますが、阿佐ヶ谷スパイダースpresentsはたらくおとこ、の公演をこれからご覧になる方はお気をつけ下さいませ。

なお、↓は阿佐ヶ谷スパイダースのインタヴュー記事です☆ミ
中山祐一朗さんかわいいなー☆
http://www.asahi.com/offtime/person/TKY200403260238.html


タダ券を手に入れた人に誘われて、阿佐ヶ谷スパイダースの舞台「はたらくおとこ」を観に盛岡劇場まで。
笑いがかなりブラックなのですが、お子様連れの方もいて、これ見せていいのか?と少々思った。いや、見せてもいいけどさ、理解できないとつまらないですよね…。

だるまストーブの炎の色が、場面によってグリーンになったりする細かいこだわりや、途中には少し不自然な…違和感を感じるけれど、最後には納得できる、というような出来事・演技とか、凄かったです。演劇って、エネルギーありますね!(こっちのエネルギーも要りますけど。)
ただ、正直、2時間超は長い。BGMも時に音量過剰。そしてグロい。後半だいぶ不条理なストーリー展開に入ってきてから(「積荷*1」の話題)は、笑いが起こるシーンでも、私はハンカチを握り締めたまま固まり続けてました。
更に言えば、工場長(園長)のトラウマの原因となる過去の出来事を起こしたのが誰か、ってこと、割と早いうちに観客は気が付けちゃいますよね。それってどうなんだろう。そういう構成だったのかなぁ。まあ、全く伏線が張られないよりは良いですけど。

でも、ラストの「赦す!(最初伏せてましたが、さすがに4ヶ月もたったので追記しときますね。)」っていう台詞が、伏線として使われている途中では笑えつつもちょっとウザイ?とか思いつつ、しかし、見終わると悪くない。かなり、悪くない。

他の方の日記から幾つか。

今回は禁断の果実とパンドラの匣がモチーフになっているわけだが、愛の名は呼ばれ、望は呼ばれないようにできていて、上手いなあと思った。

あぁ、確かにそうでした!こちらの感想を読むまで全く気が付きませんでした…。思い返してみれば、前田兄弟の弟、「愛」の名は、何度も何度も呼ばれますが、兄「望」の名は、「前田さん」やら「お前」やら「おにーさん」やらで、劇中一度も呼ばれていませんでした。すげー、すげー、脚本書く長塚圭史さんも凄いですけど、こういう意図にちゃんと気が付いて見れる人もスゴイなぁ!

終わったら下北だしなにか食べよう、と思っていたのだけど とてもそんな状態ではなく、 魔よけのように、かわいいぬいぐるみを買ってみたりして でも気分は重くて井の頭通りをただ歩いた。

まったく同意です。
更に同意なのは、タイトル。
「しばらくりんごはいらない」まったくです、まったくですよ。

糸様「俺はなでしこ」2004年4月7日付
良い感じなレヴューその1

小松深雪様「*Theatre Cafe Diary*」2004年4月7日付
良い感じなレビューその2


えーと、あと、どうでもいいことではありますが、前の列に座っていた女性が、どうも、うちの中学の同級生に見えたんですがorz
違う…よね?もし御本人なら、私の小学・中学生活を非常に虐げてくださった方々が、3人ともM市に居るってことになり、非常に鬱な状況なんですが○| ̄|_

*1:舞台が青森県っていう設定からしても、「サリンじゃないけど、とにかくヤバいもの」というのは、「放射性廃棄物」っていう解釈で良いのかな?単なる毒性のもの…組成不明なヘドロとか、どこの工場から出たとも知れない産廃ならば、事務机の上の植物が枯れている理由が不明ですよね。