月でうさぎがヒトリゴト。

たぶん大体食べものの記録。

子供って悪意むき出しに出来るからある意味最も恐ろしいよ。

長崎県佐世保市の小6女児による小学校6年生女児の殺人事件。
Yahoo!のトピックスの名前がsasebo_murderです。そのフォルダ名怖いってば!!
世間の注目を一気に集めまして、カンニングを疑われて自殺の男の子(先週)とか、養父が娘に指詰めるのを強要とか、小学生女児自殺とか、普通だったらかなり十分センセーショナルな事件が、だいぶひっそりと奥にかくれましたな。
はてなのキーワードみてみたら、「佐世保」が含まれる日記、一昨日はゼロだったのが昨日・今日は二桁ですからね。凄いわ。

先生たちから見た、小学生の「仲良し」、なんて実際どうなってるか分かったもんじゃないからなぁ。
ネットでの書き込みによるトラブルがどうの、とか言っても、実際には同級生であって同じ部活に所属してて、そういう、現実に接触している時間、のほうが長いわけだ。(私からみれば、BBSだろうがIMだろうがチャットだろうがメールだろうがケータイ(/電話)だろうが面と向かって話すのだろうが、どれにしろ現実ですけど。)普段からあったお互いの軋轢、が、BBS?への文字だけで理解せねばならない書き込みを通して、増幅されたってだけだ。
昔なら、…少なくとも自分が小学生の頃だったら、学校で誰かと嫌なことが会っても、家に戻って、本でも読んでるか、他のコと遊んでるか、ママに少々泣き言をいうかすれば、次の日にはまた笑ってその子と同じクラスで生活できたけど。今は、メールとか、ネットとかで、家に帰ってもつながっていられるツールがある。繋がっていられる、から、嫌なことも放課後まで持ち込んじゃえる。そんな感じなのかな、今だと。って、なんか妙な一般論化してしまった、良くない良くない。

給食の時間。洋服を血で汚した女児が、カッターナイフを手に教室に現れた。「わたしの血じゃない。わたしじゃない」。女児は泣きながら言った。間もなく、担任の男性教諭は3階学習ルームで血まみれの御手洗怜美さん(12)を発見。既に心肺停止状態で、救急隊員になすすべはなかった。 午後零時15分。校舎3階、職員室の隣にある6年生の教室で給食の準備が始まった。同35分には配膳(はいぜん)が整った。「いただきます」。声を掛ける直前に、男性教諭は、席が2つ空いていることに気付いた。午前中の授業では2人ともいた。児童らは楽しく給食を食べ始めた。 この直後、教室のドアが開いた。服を血で赤く染めた女児(11)。空いた2席のうちの1人だった。 「どこにいたのか」と教諭。自分の血ではないと話した後、女児は「(怜美さんは)学習ルームにいる…」。 同じ3階、3,4,5年の教室が並び、その先のL字型に曲がった廊下の端にある学習ルーム。体育館の屋上プールに面したこの部屋の中にうつぶせで倒れていた怜美さんは、首や手を切られ、大量に出血していた。 担任は、職員室に駆け込んだ。出崎睿子校長は、学校外で行われていた研修会に出席しており不在。代わって阿比留蔵一教頭が「6年生の女児が刺され出血している」と119番。市教育委員会にも緊急連絡を取った。 けたたましいサイレンを鳴らして、救急車が学校に入った。しかし、既に搬送の必要はなかった。

下手な小説みたいな終わり方ですな。「既に搬送の必要はなかった」って。
…でも、事実なんですよね。そこに厳然と存在する。
記者会見をテレビ画面で拝見する限り、新聞記者として勤めていらっしゃるというお父様の顔に、まだ現実感といったものが見られないのが、とても、とても切ないです。特に、ご兄弟が二人いるそうですが、女の子となれば、病気で亡くなられた奥様の忘れ形見とも言うべき存在でしょうに…。
駄目だよー、S先輩やA子ちゃんのご家族の顔思い出しちゃうよぅ…。


ラルクのアルバム「true」にRound and Roundっていう曲があるのですけれど、痛々しい事件が起こるたびに思い出されます。
「痛みを知らない大人*1は嫌い
 頭をぶつけるまで傷付けるから
 今まで一体何を教わってきたの?
 自分の血を見るまで近よらないで!」


小学校6年生だったら、刃物で指を切ってしまって痛かった、ぐらいの体験はあると思うのですけれど。手に抵抗の跡があったということだから、悲鳴は上がってたはずだし、血は出てるし。何で途中で我に帰って止められなかったんだろうなぁ。
今、手元にあるカッターナイフを見てみたんですけど、この、折れやすくて少々覇気に欠ける刃物で幅10cm、深さ10cmのキズをつけるって、物凄い力と意志がいりますよ?自分の腕を傷つけようっていうんだって難しいですよ?

ほんとうのことなんて、その瞬間の本人にしか分からないんでしょうけれど。

*1:と書いて、「こども」と歌います。カラオケでもこどもっていうルビふってあると思います。